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『SEに英語はいらない』

『SEに英語はいらない』

2005/04/28

今日から何回かに分けて、僕の執筆した『SEに英語はいらない』という400字詰め原稿用紙で400枚弱の原稿を掲載していきたい。実はこの原稿を完成させたとき、IT業界で働く人なら誰もがご存知の有名IT系出版社2社に、企画書とともに出版を打診したのだが、「奇妙な」かたちで却下されてしまった。

「奇妙な」という形容詞を使ったのには理由がある。2社とも原稿を事実上却下する方法が、奇妙にも一致していたからだ。僕が出版を打診するメールを送ったところ、どちらの出版社からも「いついつの企画会議にかけてみますので、いついつまでには回答できます」という丁寧な返答を頂いた。初めて完成原稿をもちこむ一個人に対して、思いがけず親切にご対応頂き、逆にこちらが恐縮してしまうくらいだったのだが、その後はなしの礫となった。

うち1社には何度か、いつ意思決定がなされるのかフォローしてみたのだが、そのたびに返答期限を延ばされて、ついには何のご連絡も頂けなくなった。もう1社については約束の期限を3週間過ぎても返答がなかったので、フォローする気も起こらず、そのままにしておいた。

こちらとしては、却下するなら、そうはっきり伝えて頂いたほうが諦めがつくのだが、返答を無期限に延ばされたのでは対応のしようがない。2社が2社とも奇妙にも同じ対応をしたということは、おそらくこういうやり方が個人の持ち込み原稿を断るときの、出版業界の慣習なのだろう。これまで単独の著作を出版したことがない素人としては、そのように判断するしかない。

もちろん、そもそも僕の原稿が出版どころか、社内の会議にかけるにも値しないものだった可能性はあるが(それは今日から掲載する原稿を読んで判断して頂きたい)、それにしてもなぜ、はっきりと却下の連絡を頂けなかったのか、その理由はいまだによく分からない。もしこのページの読者に業界の事情に詳しい方がいらっしゃれば、ぜひご教授頂きたい。

愚痴っぽい前置きはそれくらいにして、この『SEに英語はいらない』という原稿は、システムエンジニア(SE)として働く人々だけでなく、日本企業で日ごろ、さほど英語とかかわりなく仕事をしている会社員のみなさんが、世の中に氾濫している英語教材や英会話教室に無駄なお金をつかうことなく、もっとも効率的に英語を上達させる方法をお教えするために書いたものだ。

原稿の内容についてはこの序文ではこれ以上は語らない。原稿の形式はエッセー風の論述部分と、物語部分に分かれている。物語部分は、読者が一般的な会社員であることを想定して、かなり凡庸な展開になっていることは否めないが、その点はこのページの賢明な読者の方々にはご容赦頂きたい。

そういうわけで、この『SEに英語はいらない』という連載は、このページを長らく愛してくださっている読者の方々への、僕からの一種のプレゼントでもある。

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